やりがいと向いている人
おもてなしの心が大切
頼りにされるやりがい
まずは、サ高住で働くうえでのやりがいについてみていきましょう。サ高住で生活している高齢者は、比較的自立度が高くそれぞれが自由に生活を送っています。そんな利用者たちの暮らしぶりを見守って時には支えることが仕事となりますが、そのためにはきめ細かい配慮が必要になってきます。
例えばお茶の出し方ひとつをとっても、利用者ごとに好みやこだわりというものがあります。各利用者の個性を尊重しながら要望に応えることで、より快適な生活環境の提供が可能になり、利用者との関係が深まります。つまりはおもてなしの心を持って接することが大切なのです。そうすれば利用者から心強い存在として頼りにされ、それがやりがいにつながります。また、こういったなかで身につく接遇マナーというのは、サ高住のなかだけに限らず、様々な場面に役立ちます。
向いている人とは
他の介護施設よりも直接介護をする機会が少ないので、こちらから利用者に対してコミュニケーションを図って情報収集をしていかなければなりません。そのため、自分のペースで生活している利用者の邪魔にならないようにタイミングや言葉遣い、態度などに気配りを持って接する必要があります。そう考えると、接客・サービス業の経験がある人は向いていると言えるでしょう。
例えばホテルのコンシェルジュなどはサ高住の仕事と近いところがあるかもしれません。おもてなしの心を持って親身に接することで、利用者の暮らしをより快適にすることができます。
また、キレイ好きであったり、洗濯・掃除などの家事が得意という人にもおすすめです。なぜなら利用者の生活援助をする際に役に立つからです。そのため、空いた時間に働きたい主婦の方などにはおすすめです。日ごろの生活の中でやっている家事スキルを役立てることができますし、いずれ自分の家族に介護が必要になった場合にも学べることが多いでしょう。
働くうえで大事にしたいのは、利用者の言いなりになってあれこれするのではなく、あくまで本当に困ったときに頼れる存在になることです。利用者が困っていることはないか、いつもと変わった様子はないか、援助が必要か、といったことを常に気にしながら接する姿勢が必要となります。そして利用者が助けを求めてきたときに臨機応変に対応できる力や、相談したいと思ってもらえるような包容力を持っていなければなりません。家族のように利用者と接し、役に立っていきたいと考えられる人にはとても向いている仕事であると言えます。